【F1】2019 ROUND 13 ベルギーGP
サマーブレイクも終わり2019シーズンも後半戦に突入、舞台はパワーサーキットのベルギー・スパ・フランコルシャンへ。しかし、グランプリを待ちわびたファンの方も多い中、モータースポーツ界にとって悲しみに暮れるアクシデントが発生・・・
既知の通りアクシデントとはF2のレース1でアーデンのアントワーヌ・ユベールがレース中の多重クラッシュにより他界した事。今シーズン2勝、ルノーとの育成契約延長など未来有望なドライバーが弱冠22才でレース関係者およびファンに惜しまれながら旅立った。事故調査中だが改めてモータースポーツはシリアスな競技だと深く再認識する出来事になった。F1での活躍を見てみたいドライバーの一人だったのでとても残念だ。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
さてレースの結果はフェラーリ―のルクレールがキャリア初優勝!2位にメルセデスのハミルトン、3位にメルセデスのボッタスが入った。優勝したルクレールは故ユベールに優勝をささげるとコメント。初優勝だが素直に喜べない状況が少しかわいそうだった。ともあれフェラーリ―の今シーズン初優勝は後半戦をさらに楽しみにさせてくれる出来事でメルセデスの優位性が徐々に無くなってきていることを感じさせる。
対して予想通り(自分のw)ベルギーでスペック4を投入したホンダだがグリッドペナルティの分散化でレッドブルのアルボンとトロロッソのクビアトに投入。グリッド降格を受けながらもアルボンが17グリッドから5位、クビアトが19グリッドから7位と素晴らしいパフォーマンスを発揮。この結果スペック4はなかなか良さそうだと思っていたら・・・なんとアルボンはスペック2に戻していたらしい。かなり驚いたがスペック2でのパフォーマンスにRB15のバージョンアップが順調にいってる事がよくわかるリザルトだった。一方、同じくスペック2でスタートしたレッドブルのフェルスタッペンはスタートで出遅れ、1週目の1コーナーでアルファロメオのライコネンと接触、左フロントサスを破損してオー・ルジュを曲がり切れずリタイア。アルボンとは明暗を分ける結果になったがドライバー自身は無事で何よりだった。アルボンに話を戻すとメディアムを履いた第一スティントは我慢の走行、ソフトに履き替えた後はガンガン攻めてオーバーテイクショーというルーキーとは思えないレース運びである。今後の成長ののりしろを考えるとアジア人初のグランプリウィナーに一番近いかもしれない。
さて、次戦のイタリアGPはフェラーリ―のホームレース。ここでもフェラーリ―が優位との見方が大半だがフェルスタペン、トロロッソのガスリー共にスペック4を使用する事がリリースされたのでそのパフォーマンスに注目したい。